最速でポッドキャスサイトを構築する
このページでは、podbardで最短でポッドキャスサイトを構築する方法を説明します。
インストール
まずは、podbard
コマンドをインストールします。Homebrewまたはgo installでインストールできます。
# Homebrew
$ brew install Songmu/tap/podbard
# go install
$ go install github.com/Songmu/podbard/cmd/podbard@latest
サイトの雛形作成
次に、サイトの雛形を作成します。
$ podbard init <dirname>
テンプレートリポジトリ
podbard init
コマンドを使わず、以下のテンプレートリポジトリを使うこともできます。これらは、GitHub Actionsの雛形も含まれているので、サイトのデプロイまでも簡単に行えます。
- https://github.com/Songmu/podbard-starter
- GitHub Pages
- https://github.com/Songmu/podbard-cloudflare-starter
- Cloudflare Pages + R2
- https://github.com/Songmu/podbard-private-podcast-starter
- Cloudflare Pages + R2 (Private Podcast)
雛形の調整
設定ファイル podbard.yaml
podbard.yaml
を開いて適宜調整してください。コメントアウトされていない項目は必須か推奨項目です。artwork指定は消しても大丈夫ですが、Apple Podcastsに登録する場合は必須です。
不要なサンプルファイルの削除及び差し替え
audio/sample.mp3
, episode/1.md
は不要なので削除してください。また、static/images/artwork.jpg
はダミーの画像なので、適切な画像に差し替えてください。
音声ファイルの配置
audio/
ディレクトリ直下に配信する音声ファイルを配置してください。MP3またはM4Aをサポートしています。audio/abc/
のようなサブディレクトリ階層はサポートしていないので、直下にフラットに配置してください。
エピソードの作成
音声に対応するエピソードファイルを作成します。エピソードファイルは、episode/
ディレクトリ直下にMarkdownファイル形式で保存します。このファイルは、podbard episode
サブコマンドで以下のようにベースを生成できます。
$ podbard episode audio/1.mp3
このとき、episode/1.md
という以下のようなMarkdownファイルが生成されます。
---
audio: 1.mp3
title: "1"
date: 2024-09-06T21:29:28+09:00
description: "1"
---
<!-- write your episode here in markdown -->
ターミナル操作の場合にはエディタが自動起動して編集まで行えます。エディタを自動起動しない --no-edit
オプションもあります。episode
サブコマンドにはその他多くのオプションがありますが、ここでは取り上げません。
このファイルを適宜編集してエピソードの情報を記述してください。本文部分がShow Noteになります。
サイトのビルド
あとは、サイトをビルドするだけです。サイトのビルドは podbard build
コマンドで行います。
$ podbard build
サイトは public/
ディレクトリに出力されます。このディレクトリを適切なホスティング環境にdeployすることで、ポッドキャストサイトが完成します。
このサイト自体もpodbardで作られており、GitHub ActionsでビルドしてGitHub Pagesへdeployしています。具体的なワークフローの設定も参考にしてください。
まとめ
ここでは、必要最小限でサイトを構築する方法を説明しました。詳細な使い方やカスタマイズ方法、様々なユースケースの対応については、次回以降に解説していきます。